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パズル
第6章 朋会
そもそも朋会とよく喋ってたのなんか、かなり昔の、朋会が家の前で遊んでた頃のことだ。
朋会が4つか5つ、俺が、中学生くらいの頃か。
学校から帰ると、よく家の前で1人で遊んでて。
一緒にその辺の花摘んでやったり、棒で絵描いてやったり、そんなんだよな。
朋は可愛い女のコで、俺も妹が居ないから構って遊んだっけ…と、うっすら遠い記憶を辿ると、そういや

「とも、大きくなったら順ちゃんのお嫁さんになってあげる」

とか言われたような気も、しないでもない。

アレ、俺そん時なんて答えたんだろ。

てか、真逆な。

そんなん、女の子は誰でも一度や二度、言うだろ。
自分がなんて答えたのか、全ッ然記憶にない。
風呂でモンモンと考えるうち、ふと思い出した。そうだ、
「そっか〜、こんな可愛い嫁さん貰えんのか〜、うれし〜な〜」

って言ったわ、俺…ってウソだろ⁉︎
その夜、瞳に電話をかけ、事の次第を話す。

「真逆さぁ、そんなん約束のウチに入ると思ってねぇじゃん」

瞳もヒィヒィ笑いながら、

「そんな事言ったら可哀想よ。初恋のお兄ちゃんだったんでしょ?罪な男ね」

「罪って。俺一体どうすりゃいんだよ?」

「さぁ、ね?誠心誠意謝るしか、ないんじゃない?女の子には誠意あるのみ、よ?」

「誠意、っていわれてもさぁ…そりゃ瞳に対してはもてるけど。」

「モテる男は辛いわね〜。ま、せいぜい頑張りなさい、戦果は報告してね?」

瞳は笑いながら電話を切った。

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