この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
パズル
第8章 母親学級
昔、なんかで聞いたことがある。
母は強し。
女は、子供を産んで、守るものができると強くなる。
脳内のホルモンバランスが変化して、文字通り強くなる、らしい。
対して男は。
守るものができると、弱くなる。
それまで戦闘に向けていた能力を防御に使うようになるから、なんだそうだ。
女は、アーマークラスがアップすんのに、男はそのままのスペックで守備範囲が増えるなんて。
そんなん不公平だ。
なんで、男にはパワーアップポイントがないんだよ。
と、ひどく理不尽に感じたのを、覚えている。
時間は少し遡って、卒業を控えた、ある日。
俺は瞳に付き添って、病院の、母親学級なるものに参加した。
父親学級と、母親学級があるらしく、でも、父親学級の開催日に、予定が合わず、母親学級に父親も参加できると聞き、やってきたのだ。
病院の中の会議室みたいなとこにつくと。
演台の上に、骨盤の模型と白い巾着袋がおかれていた。
給食袋が、パンパンに、膨らんだようなそれと、よく理科室とかにある骨格模型の一部と思われる、骨盤の模型がやけに不釣り合いで。
最初見たときそれが何なのか、よくわからなかった。
母は強し。
女は、子供を産んで、守るものができると強くなる。
脳内のホルモンバランスが変化して、文字通り強くなる、らしい。
対して男は。
守るものができると、弱くなる。
それまで戦闘に向けていた能力を防御に使うようになるから、なんだそうだ。
女は、アーマークラスがアップすんのに、男はそのままのスペックで守備範囲が増えるなんて。
そんなん不公平だ。
なんで、男にはパワーアップポイントがないんだよ。
と、ひどく理不尽に感じたのを、覚えている。
時間は少し遡って、卒業を控えた、ある日。
俺は瞳に付き添って、病院の、母親学級なるものに参加した。
父親学級と、母親学級があるらしく、でも、父親学級の開催日に、予定が合わず、母親学級に父親も参加できると聞き、やってきたのだ。
病院の中の会議室みたいなとこにつくと。
演台の上に、骨盤の模型と白い巾着袋がおかれていた。
給食袋が、パンパンに、膨らんだようなそれと、よく理科室とかにある骨格模型の一部と思われる、骨盤の模型がやけに不釣り合いで。
最初見たときそれが何なのか、よくわからなかった。