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パズル
第9章 運命の日
衝撃の母親学級を終え、3月の半ばに大学の卒業式を迎える。俺はもう、松木たちのグループとつるむこともなかった。ただ、深谷と2人で呑みに行った。

その後、3月の最終週、28日から31日の4日間が、入社前研修。4月1日が入社式を挟んでまた研修、の予定だった。
瞳の出産予定日は、3月25日。
とはいえ、この予定日というヤツは狂うことが前提のモノでもあるらしかった。狂う前提の予定日なんて意味あんのかよ、とも思うが。
早まるか、遅れるか、ソレは誰にもわからない。経験を積んだ医者にもわからないらしかった。
産科医のオッサンはノンビリした口調で、

「んー、お腹の赤ちゃん次第かな〜。赤ちゃんに聞いてみないことにはわからんねぇ」

なんて言うもんだから、プロは聞けんのか、と一瞬思ったら、

「聞けるわけ無いだろ、常識的に考えなさいよ。赤ちゃん喋れないし、我々は医者であって神様じゃないんだから。」

と笑われた。
なんだよ、だったら最初からすんなり判らないって言えよ。

そうして、運命の、3月25日。
俺は、瞳と、瞳の実家で過ごした。
でも、生まれる気配はなかった。

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