この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
パズル
第1章 はじまり
瞳を追いかけようにも、 どこに行ったもんだかさっぱりわからない。
行くあてもなく、俺はとぼとぼと歩いた。
瞳と出会ったのは、一昨年の冬。
友達に誘われていったスキー場だった。
スキーじゃなくボードだけど。
ボードは何回か行ったことあるだけで、山が俺を呼ぶ、なんて上級者じゃない。
コースにもよるけど、誰かが横にいないと滑れないって程でもないから、行けばそれなりに楽しめる。
誘われたから行った感じだった。
実際は、滑りに行った、てよりはナンパがメインの目的だった。
秋に母が亡くなって、沈み込んでいた俺に、彼女でも作って元気出せ、 と友達が企画したものだ。
正直気乗りしなかったが、自分で浮上するきっかけを探しあぐねていた俺には、ちょうどいいタイミングの誘いでもあった。
ただ、毎シーズン行くほどでもないから、もちろんカッコいいウェアや道具も持ってなかったし、新調する余裕もなかったが、友達が兄貴のを借りたり、なんやかんやとお膳立てをしてくれた。
そこで、友達が声をかけたOLグループの一人が、瞳だった。
行くあてもなく、俺はとぼとぼと歩いた。
瞳と出会ったのは、一昨年の冬。
友達に誘われていったスキー場だった。
スキーじゃなくボードだけど。
ボードは何回か行ったことあるだけで、山が俺を呼ぶ、なんて上級者じゃない。
コースにもよるけど、誰かが横にいないと滑れないって程でもないから、行けばそれなりに楽しめる。
誘われたから行った感じだった。
実際は、滑りに行った、てよりはナンパがメインの目的だった。
秋に母が亡くなって、沈み込んでいた俺に、彼女でも作って元気出せ、 と友達が企画したものだ。
正直気乗りしなかったが、自分で浮上するきっかけを探しあぐねていた俺には、ちょうどいいタイミングの誘いでもあった。
ただ、毎シーズン行くほどでもないから、もちろんカッコいいウェアや道具も持ってなかったし、新調する余裕もなかったが、友達が兄貴のを借りたり、なんやかんやとお膳立てをしてくれた。
そこで、友達が声をかけたOLグループの一人が、瞳だった。