パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第10章 New comer

酒の席という気安さからか、研修の自己紹介ではなかった質問も飛ぶ。

「彼女(彼氏)はいるの？」

というやつだ。
強制したら完全セクハラだけど、先輩のキャラは全然押し付けがましくなかった。さとり世代と言われ、恋人を必要としない人が多い中、先輩方にしたら気にはなる、って感じだった。基本女の子には聞いてなかったし、男でも細かそうなヤツには聞いてみてもいいかな？的な前置きが入った。

俺の番になり、俺はキャラ的に聞いても大丈夫だと判断されたらしく、

「幸村くん、彼女は？」

とサラッと聞かれたので、俺もサラっと答えた。

「彼女は居ませんが、嫁さんと子供が居ます(笑)」

その瞬間、場が水を打ったように静まり返った。

あれ、俺、やっちまった⁉︎

「け、結婚してるんだ…?」

質問してきた先輩が何とかつないでくれる。