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パズル
第10章 New comer
「内定の後だね。私は入社後直ぐに扶養家族の関係で聞いていたが、まぁプライベートなことだし、本人から話す機会があるだろうと思って黙ってたんだが。このタイミングとは、まさかのカミングアウトだったな」
総務課長が苦笑しながら冷酒を手酌で注ぐ。
「子供って、どのくらい?」
「今3週目?っていうんですかね。3月の末に生まれたんで。」
「えー⁉︎じゃ、入社前研修の時とか?」
「そうです。研修の初日の朝に生まれたんで、病院から直行でした」
軽く笑うと、皆驚きながら意外とすんなり受け入れてくれてる。
「そうなんだ!まさかそんな状況の人がいたなんて驚きだねぇ〜」
「ずっと黙ってる訳にも行かないし、先輩方にも聞いてみたいことたくさんあったんで、 話せてよかったです。驚かせてすみませんでした。ご迷惑おかけすることも多いかと思いますが、よろしくお願いします。」
その場はそのまま終わったけれど。
何故かその日から同期の井上が、俺のことを師匠、と呼ぶようになった。
総務課長が苦笑しながら冷酒を手酌で注ぐ。
「子供って、どのくらい?」
「今3週目?っていうんですかね。3月の末に生まれたんで。」
「えー⁉︎じゃ、入社前研修の時とか?」
「そうです。研修の初日の朝に生まれたんで、病院から直行でした」
軽く笑うと、皆驚きながら意外とすんなり受け入れてくれてる。
「そうなんだ!まさかそんな状況の人がいたなんて驚きだねぇ〜」
「ずっと黙ってる訳にも行かないし、先輩方にも聞いてみたいことたくさんあったんで、 話せてよかったです。驚かせてすみませんでした。ご迷惑おかけすることも多いかと思いますが、よろしくお願いします。」
その場はそのまま終わったけれど。
何故かその日から同期の井上が、俺のことを師匠、と呼ぶようになった。