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影に抱かれて
第12章 光に灼かれて
やっとジュールのものになれたのだ。
これはその証の痛みだ。
深くつながったまま、暫く動かないでただ抱きしめてくれていたジュールに、全てを委ね、応えたいと強く願う。
再び動き出したジュールが自分の身体を出入りすると、どうしようもない悦びが駆け抜け、その、身体を暴かれる強い感覚にリュヌは夢中になった。
「ああっ……あっ、あっ、あ……」
「感じるのかい……リュヌ……」
そう言って、ジュールがシャツの胸元をはだけ、あのロザリオに指を掛けピンと張るのを見る。
ジュールは身体を起こすようにしながら、そのままの体勢で何度も激しくリュヌを貫いた。
「か……感じる……感じるよ、ジュールを……ああっ……ああ、止めないで……」
悶えるリュヌの表情を見て微笑むと、ジュールはその視線を絡み合わせたままリュヌの大切なロザリオを胸から引きちぎる。
バラバラになるロザリオ……神をも畏れぬその行為に、リュヌは何も言わず目を閉じ、ただジュールの愛をもっと感じようと身体を開いていた。