この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影に抱かれて
第15章 その、白い手

あれが母親……?
そして自分の母親だと知っていてジュールは……?
とても信じられない……

「リュヌ、よく聞きなさい。ジュール様は恐ろしいお人じゃ。わしは旦那様の死や、その後のジュール様の変化に疑問を抱き、ずっと考え続けて来た」

ジャンは一体何を言いたいのだろう……リュヌは訳が分からなかった。

恐ろしい人?
そんな筈はない。
ジュールは……僕の愛するジュールは……

「奥様が考えた、お前が死んでしまったという嘘の話を……あの日、話されてしまったのではないかと思う。そして……」

ジャンは右手で目頭を押さえた。

「ジュール様に殺された……」

「なんてことを……! そんなこと有り得ない!」

「わしもまさかと思っていたが……。お前の死を知って、母親を代わりにするようなお人なんじゃ。それにわしは見たんじゃ……塔の窓から身を乗り出す奥様を」

ジャンが突然、跪く。そして、さも恐ろしそうに両手で頭を抱え込んだ。

「奥様を押す、白い手を……!」

/183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ