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影に抱かれて
第1章 月夜の贈りもの

闇夜にそびえ立つ石造りの塔がまるで襲い掛かってきそうに見える。

せっかくの月灯りさえ隠してしまうほどの高さの塔を見上げているのは、まだ六歳になったばかりのリュヌと七歳のジュールだった。

先の大革命で見張り塔としても使われたこの建物は、美しい庭園に囲まれたフランクール家の広い敷地と、緑に恵まれた広大な領地を見渡すことができる。

今はもう使われることもなく入口を閉ざされているが、こんな夜更けに近付いてみると、まるで塔そのものが生きていて、二人の行動を見つめているようだ。

それは月の光が放つ魔性のせいかもしれなかったし、幼い子供の想像力のせいかもしれない。

抜け出して来たお屋敷の窓から漏れる僅かな明かりは、もうすでに遠く離れてしまっていた。

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