この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影に抱かれて
第9章 待ち受けるもの

到着はやはり、日がすっかり沈んでからとなった。

暗闇のせいで、懐かしいフランクール領の景色は全く見ることが出来なかったが、その雰囲気というか匂いのようなものは無性に懐かしく感じられた。

そして見えて来たあの背の高い塔……

月の光を受けて鈍く、青白く輝く塔を見た途端……リュヌの心にはあの懐かしい祭壇や、ジュールと一緒にそこで過ごした輝かしい日々が蘇ってきた。

また、ジュールとあんな時間を過ごすことができるだろうか……

夫人との対面や、死んだことになっていた自分がどう屋敷に受け入れてもらえるかなど気にかかることはあったが、今はとにかくジュールに会いたいと強く思う。

そして門の前に立ち、大きく息を吸ったところで……奥の暗闇からランタンの灯りがゆらゆらと近付いてくるのが見えた。

/183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ