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獣欲の檻
第8章 リナのそれから
傘さし運転の自転車は、顔は濡れないがその他のところは保証されない。


しかも、近くに幹線道路があり、大型車がよく通るその道では、水はねをされ運が悪いとずぶ濡れになる。


丁度それをリナが被ったのだ。


夏服のセーラーは、しっかり透けていて下着も見える。男子にはじろじろ見られ、女子にはくすくす笑われた。


教室に入って、体育ジャージに着替えるため、トイレへと急いだ。教室にもどって、薄っすら黄ばんだ様に汚れた制服をタオルでトントンと叩きながら汚れを落としていた。



「十条って胸でけぇよな?何カップ?」



パッと顔を上げると数人の男子がリナを囲んでいた。そんなリナにいくつもの手が伸びてくる。



「っやめて!!」



リナが手を払っても、次々と手が伸びて来たのだ。
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