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獣欲の檻
第8章 リナのそれから
向かい側に座る2人に、リナは頭を下げた。
「これからお世話になります。よろしくお願いします。」
そう言うしかなくて、リナは床を見つめていた。
「顔を上げろ。無闇に頭を下げるな。」
基一がぶっきらぼうにそう言ったので、リナはゆっくりと顔を上げた。
頭を下げる他ないのに、どうしたらいいのかも分からずに見上げると、基一が立ち上がりリナの横に立ち、腕を掴み引き上げる様に立たせた。
「数ヶ月後には俺の嫁だ。いずれ大蔵組を継ぐ俺に、恥をかかすなよ?」