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獣欲の檻
第8章 リナのそれから
翌日、黒い車で学校に行くと、リナの後ろを基一が歩く。



「十条さん…だよね?なんでヤクザ?!」

「つか、大蔵組の奴だよ!!」

「これ…やばいんじゃねーの?!」



一気に道が開き、そんな声がどこからともなく飛び交った。



「おいリナ。お前がご奉仕したチームの溜まり場に連れて行け。」



基一がリナの肩に手を置いて言うので、リナは渋々頷いた。
思い出したくもない悪夢。
行きたくない場所。

それでも、これから身を置く家の主には従うしか無かった。

昇降口靴を履き替えるも、既にそこには嫌がらせの紙が詰め込められていて、それを握ってリナは耐えた。
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