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獣欲の檻
第8章 リナのそれから
「ここは人がで入りするが、お前に危害を加えるやつはいない。が、部屋から出るな。」



リナが返事をする前に、ドアが閉められた。

結局、名前と顔しか知らない基一と同居する事になったリナは、窓から空を眺めた。


高い建物がひしめき合っているそこから、月は見えないだろうと少し沈むものの、



「同じ空には代わりがない。」



と、前向きな独り言で自分を慰めていた。
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