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第8章 リナのそれから

母や母親の男もこうして殺されたのかと思うと、身体から血の気が引くのだ。



「オイオイ、何びびってんだよ。そんなんで、俺の嫁になる気かよ。」



薄笑いをする基一はリナにそう言うと、正座した男子や蹴り上げられて転がる男子も、リナ以上に血の気が引いたのだ。


ヤクザの…大蔵組の次期組長、現若頭『大蔵基一』の女に手を出していたのだと。

正確には『手を出した後に知り合い、基一と婚約した』のだが、そんな事はどうでもいいのだ。


基一は、自分の女に手を出した奴に『制裁』を加え、力でねじ伏せるパフォーマンスを見せる事が目的で、それが想像以上に効果を表せていた。