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獣欲の檻
第8章 リナのそれから
「リナ、お前はもう教室にいけ。ちゃんと『勉強』して来い」



そい笑う基一に引き上げられると、リナの身体を払った。


チーム内は上下関係がしっかりしていて、ゴミ箱をひっきり返した様な学校の廊下とは違い、溜まり場はしっかりと掃除されていて、チリ一つ無いくらい綺麗なのだ。



「案外、綺麗なもんだな?」


「あの…いつ帰るんですか?」


「幹部をしっかり締め上げてからだよ。どうしても見たいって言うなら…一緒に待つか?」


「いいです。教室に…行きます」



リナはそそくさと溜まり場を出て教室に行くが、クラスメイトはリナを遠巻きに見ていた。

勿論、登校時に基一とヤスジを引き連れていた為で、それが人ずてに広まり、誰もが知る事となっていたのだ。
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