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獣欲の檻
第9章 ココの生活
そう言って、イヴァンは静かに階段を上がり部屋から出て行った。
カチャンとドアの鍵を閉め外から明かりを消せば、窓のない部屋は真っ暗になった。昼かよるかもわからないこのへやは、時計もカレンダーもテレビも無い。
無音で無光の部屋。
薬で寝かされたココはスースーと寝息を立て、ぐったりとベットに横になっている。目が覚めるのは4時間後。
目を覚ませばまた同じ様に部屋の中を歩き探し回り、イヴァンが現れるとココはしがみついて懇願する。
「お姉ちゃんとルルミのところに行きたい」
そう泣きつくココをイヴァンは、優しく抱きしめては頭をなで膝の上に座らせては、食事を摂らせたり、読書をしてくつろいでいた。
そして、決まって部屋を出る時には『オレンジジュース』を飲ませるのだ。
あぁ、帰れないんだ。
ココがそう諦めるまでに、たいして時間はかからなかったが、この生活は1年という長い時間を虐げていた。
カチャンとドアの鍵を閉め外から明かりを消せば、窓のない部屋は真っ暗になった。昼かよるかもわからないこのへやは、時計もカレンダーもテレビも無い。
無音で無光の部屋。
薬で寝かされたココはスースーと寝息を立て、ぐったりとベットに横になっている。目が覚めるのは4時間後。
目を覚ませばまた同じ様に部屋の中を歩き探し回り、イヴァンが現れるとココはしがみついて懇願する。
「お姉ちゃんとルルミのところに行きたい」
そう泣きつくココをイヴァンは、優しく抱きしめては頭をなで膝の上に座らせては、食事を摂らせたり、読書をしてくつろいでいた。
そして、決まって部屋を出る時には『オレンジジュース』を飲ませるのだ。
あぁ、帰れないんだ。
ココがそう諦めるまでに、たいして時間はかからなかったが、この生活は1年という長い時間を虐げていた。