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獣欲の檻
第5章 スタート
いつの間のか寝ていた3人。

先に目を覚ましたのはココだった。


薄暗いその部屋は、部屋と呼ぶには酷すぎるガレージの様な広いコンクリートの部屋だった。


手錠が外されている代わりに、ココとルルミは鉄出できた小さな檻の中にいた。大型犬を飼う様な檻。

そして外には、檻のパイプに片手を手錠で固定されたリナが寝転んでいた。


「起きて、起きて!!」


2人をゆさゆさと揺すぶり起越した。起きたルルミはココにしがみつき、リナは外から檻の中にいる2人の手を握った。


「お姉ちゃん…。」


唇を震わせて今にも泣きそうなココに、リナは泣いてはいけないと言い聞かした。
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