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第1章 母親

その瞬間、ドアが勢い良く開き、リナが入ってきた。



「クソじじぃ！！変態！！ココを放せ！！」



赤いランドセルを男に投げつけ掴みかかると、ココは男の腕から逆さまに落ちて気を失った。



「いってーな、このブス！！」


大きな音を立て平手打ちをすると、リナは襖にぶつかる程飛んだ。ルルミは大泣きで、リナに縋り付いた。


「うっせーなチビ！黙れ！！」



そう言って黙るものでもない。