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獣欲の檻
第7章 ルルミの行き先
「それは前の名前だ。私の付けた名前が気に入らないのか。」
先程までの優しい声色ではなく、一気に機嫌を悪くした低い声で発せられ、ルルミはビクッとした。
ルルミは、大人の人が苦手で…
特に男の人にはビクビクしてしまう。
母親とその恋人との生活がそうさせてしまっていた。
「おじさん…ごめんなさい。」
「それと、おじさんではない。ご主人様と呼びなさい。…返事は『はい』だ。」
「…はい。」
『マル』なんて、猫みたいな名前で好きになれない。