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獣欲の檻
第7章 ルルミの行き先
姉2人に呼ばれていた『ルルミ』ではなくなるのが悲しくて、泣き出してしまった。



「マル、私は泣く子は嫌いだ。」


「うっ…ふっふぁい。」



『はい』そう返事をして、必死に泣くのを我慢した。涙を何度も拭いて、手と口はギュッと結び、外に視線を動かした。


気が付けば外は真っ暗で、ルルミは何時の間にかに寝ていたのだ。



「ここ…どこ?!」


「マルの新しいお家だ。さぁ、降りなさい。」
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