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ハツコイ♥アゲイン
第6章 魔法の言葉
「い、居たらいけ、いけないんですか?」
声が裏返らなかっただけマシだけど
冷静に喋ってるつもりなのに、思いっきり噛んでしまった。
あ、会ってしまった
出くわしてしまった
心臓が大変なことになってるんですけど……!
「………」
顔を向けたけど視線を合わせない私を、陽向は無言で見続ける。
……あの、誤解しないでください。
言っとくけど、本気で偶然だから!
待ち伏せしたわけじゃないから!!
って聞かれる前だけど、心の中で叫ばずにはいられない。
「……だから、何してるんだよ?」
私がパニクッてるのが、嫌でも伝わってしまったようで
少し柔らかい声でもう一度質問された。
な、にって……
「……バイトの、帰り」
「バイト?」
「働いてるんだ、ここで」
「ここって……」
「カフェの店員なの、私」