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ハツコイ♥アゲイン
第6章 魔法の言葉

……胸に何かが込み上げてくる。

心臓が痛い。
ドキドキがうるさくて困る。


「……だけど、なんかもう
今となっては自信が無くて……」


震える声をなんとか振り絞って、陽向から視線を外して呟く。


「今の自分の能力とか……価値みたいなものが見出せない」

「そんなもん、完璧に見出せてるスバラシイ奴なんていねぇだろ」

「残念ながら3年前の私は素晴らしかったの。
完璧な自信で溢れてた」

「・・・3年前?」


こんな発言したら誰もがドン引くと思うけど。
努力して磨けば磨く程変わる、自分の顔と体が好きだった。

明らかに周りとは違うキラキラしたオーラが出てたし
うまくいかないことなんて思いつかないくらい、何もかもが順調だったんだ。



……あの日、自らその業界から去るまでは。


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