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ハツコイ♥アゲイン
第6章 魔法の言葉
「な…っ、ちょ、ちょっと待ってよ!」
何事も無かったように煙草を潰して
陽向が立ち上がったから慌ててその後に続く。
「その薄い反応なに!?
人が告白したんだからちゃんと返事を…」
「だから断っただろ」
「なんでよ!!」
「お前は若いからいいけど、俺は寿命が短ぇの。
気まぐれに付き合ってる暇ねぇんだよ」
駅の方向に歩く陽向の言葉で、ピタッと足が止まる。
……寿命が短い?
「……どこか悪いの?」
「アホ、例えに決まってんだろ」
「……!!」
「彰が美女を用意するっていうから期待したのによ。
なにが悲しくててめぇのダチのお守なんて……」
「………」
例えってことは
期待したのにってことは
つまりそれって……っ
「~~陽向!」
ブツブツ言ってる陽向の左腕を、ガバッと掴む。
「今、正真正銘の独身なのね!?」
「・・・お前、それ知らずに告るってどうなん…」
「だってこの前の飲み会で全然話せなかったから。
ねぇ、彼女は? 恋人いないの!? ねぇってば…」
「~~揺らすな! つーか時計!!」