この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第6章 魔法の言葉
外そうとしてくる腕を、更にがっちりホールドすると
「あー…なんか色々思い出してきたわ」
腕時計が落ちなかったことに安堵しながらも
陽向はげんなりした顔で溜息を吐いた。
「お前って付き合ってる時も、ストーカーばりの言動が多くてしつこかったんだった」
「………!!」
「かと思えば忠犬ハチ公みてぇに待ち続けたり、人のこと神のように崇めたり
どんだけ俺に依存してんだよってくらい…」
「過去の話はいいのよ!」
私が聞きたいのは今!
今の陽向がどう思ってるのか聞きたい!
7年間の空白なんて、嘘みたい。
秒速で惚れ直しちゃったの。
気付いちゃったんだもの。
「……彼女がいないなら、私、立候補してもいいでしょ?」
「駄目。暇潰しだろどうせ」
「~~違うよ!本当に私…」
「無理。他を当たってください」