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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
「………」
陽向が会社方面に歩き始めたから、私も無言で体を店側に戻して
そのままゆっくり歩き始めようとした……けど
“ 胡桃の笑顔は、見てるだけで心が明るくなる ”
“ 元気を貰える ”
「~~~っ///」
……なんなの。
なんなのホントどんだけなの……っ
「……ヤバイ…」
熱くて熱くてどうしようもなくて
入口の前で立ち止まり、思わず両手でガバッと顔を覆った。
なに、あの最後の爽やかな “ 行ってきます ” は……
どれだけ人のハートを攻撃すれば気が済むの。
嬉しい。
本当に嬉しくて困るんだけど……
「僕も、今の彼と同じだなぁ」
後ろから、常連の坂下さんの声。
「コーヒーならどこでも飲めるけどさ。
胡桃ちゃんの笑った顔見ると、なんか元気になるんだよね」
「………!」
「だから毎朝通っちゃうんだよ」