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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
「~~痛っったぁぁぁ!」
ここまで爆走していたこともそうだし
急に道端に倒れ込んだことで、体がバラバラになるくらいの衝撃が広がる。
息苦しい!!
死ぬ……っ
「はぁ…っ はぁ……てゆーかなにが起き…」
「お前、あ、頭おかしいんじゃないのか…っ」
「………!」
「何で追いかけてくるんだよ!」
前方から同じく息切れした声がして、座ったまま顔を上げると
額から汗をダラダラ流した金髪の男が私を見下ろしていた。
その右手に、盗んだフードをしっかり握っている。
〜〜待ち伏せして突き飛ばしやがったのか!
「返しなさいよ泥棒!!」
立ち上がりたいけど何故か体が動かないし、足がズキズキ痛むから
思いっきりガン飛ばして叫んでやった。
「お金払ってないんでしょ!?」
「う、うるさいな。いいだろこれくらい…」
「これくらい!?
盗んだ時点で立派な犯罪なんだけど!」
「~~~っ」
「こんな朝っぱらから何しちゃってんのよ!
いい歳してバカなの!?」