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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
顔を真っ赤にした男から、少しだけお酒の匂いがする。
駅の反対側の飲み屋街にでも居たのか?
いやいやありえないでしょ、もう朝の9時過ぎてるんだけど!
お洒落なカフェにわざわざ入ってパンだけ盗むって、イカレてるんですけど!
「調子に乗るなよ」
「………!」
私の暴言が相当頭にきたのか、男は肩をワナワナと震わせると
持ったフードを地面に叩きつけて私の目の前にしゃがんだ。
~~っていうかなんで捨てるのよ!
「怖い目にあいてぇのか」
「……脅してるんですか?
だとしたら本気でアホなんですね」
「あぁ!?」
「だってお店の皆が既に通報してるし。
きっとすぐ店長だって来るし、元の大通りに戻れば人もいっぱいいるし」
「………っ」
「あと数分もすれば、逮捕されて終わり…」
「うるさい!!」
~~パシッ!!