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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
上半身が斜め後ろに倒れて
右頬に痺れが広がって、その衝撃で口の中を噛んでしまった。
「~~~!!」
はぁ!?
意味不明!!
な、な、殴られたんですけど!!
「なんでぶつの!?」
「そ、そのうるさい口を閉じろ…」
「ほっぺの内側切れちゃったじゃない!
あったまきた!!」
「………!」
もう絶対許さない!
女だと思って見下しやがって!
「……っ あ…」
完全に戦闘態勢に入った上体を起こすと、なぜか目の前で男が動揺し始めた。
「……?」
え? なに?
殴った張本人のくせに、急に固まっちゃってんだけど。
さては私がまったく怯まないからビビったのか?
きっとそうだ! へへん、ざまぁみろっ。
てゆーか、うわ~顔真っ青。
情けなっ!
「なに放心してんのよ!」
「い、いや……その…」
「立て泥棒! 一緒に警察に来い!
おまわりさんと一緒に私が説教してやる!」
「俺がしてやるから、お前は下がれ」
「そうよ、俺が……」
………え?