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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
「なんでヤバイって言ったか分かるか?」
「………っ」
「今、普段キレないはずの血管がブチキレちまった感覚があって。
警察が来る前に、何するか自分でも分からねぇから」
「~~~!!」
拳がメリメリと泥棒のお腹に食い込んでいく。
「外見からは分からないように、今から激痛を…」
「す、すみませんでした…!!」
私が泥棒でも、有無を言わず謝るに違いない。
そうさせるオーラが半端無さ過ぎる。
「や、やめてくれ、本当に申し訳ありませ…」
「何が?」
「ちょ、ちょっとした出来心でパクッちまったんだ。
もうしない、今からちゃんと自首する」
「……俺がてめぇを殺りてぇのは、その罪じゃねぇんだよ」
一段と低い声でそう言った陽向が、私をチラッと見下ろして
気付いた泥棒が慌てて首を振った。
「わ、悪かった、殴ったりして」
「あ?」
「ご、ごめんなさい、申し訳ございません…」
「言い方が腹立つからやっぱり許さない」
「………!!」
「はい、息止めて…」
「・・・あの、君達……」