この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
君達、と後ろからの声でハッとして振り向くと
5mほど離れた位置に、制服姿の警官2人と店長が立っていた。
「……念の為聞くけど
犯人は、1番奥の金髪の彼だよね?」
道路にペタンと座ったままの私に、おまわりさんの1人が話しかけてきたけど
頭がスパークしたままで頷くことすらできない。
「こ、この構図は確かに誤解の一歩寸前ですが
僕も見ましたから間違いないです。彼は彼女の知り合いです」
汗びっしょりの店長が代わりに答えて、両手を上下に振って合図をすると
泡を吹いている泥棒から陽向がパッと手を離した。
……心臓がバクバクして苦しい。
「連行」
地面に崩れ落ちた泥棒を、今度はおまわりさんが掴んで持ち上げる。
「君達は落ち着いたらでいいから、後で来てくれる?
話を聞きたいからね」
「………」
「交番、曲がったすぐそこだから。
店長さんは一緒に来てください」
「は、はい!」