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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
── 昨夜
『へっ? デート?』
警察で一通りの質問を受けて
泥棒は御用となり、難なく終わった事を報告する為に電話をしたんだけど
携帯の向こう側の陽向に、思わずそう聞き返してしまった。
『デートって、私と?』
『他に誰がいるんだよ。
明日バイト休みじゃねぇの?』
『や、休み、だけど…』
『けど、なに』
『陽向、仕事で疲れてるでしょ。
土日は寝て休みたいんじゃない?』
『………』
この時ばかりは嘘じゃなくて、本当に思ってたからそう告げたんだけど
『分かってねぇな』
暫しの沈黙の後、明るい笑い声が聞こえた。
『仕事で疲れてるからこそ、胡桃に逢いたいんだよ』
『………!!』
『明日横浜に12時な。迎え行くから。
行きたい場所あるなら考えておいて』
『~~~っ///』
『楽しみにしてる。 おやすみ』