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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
“ 引き受けたからにはちゃんとやるから ”
……まさか、本当に
こんなにも早く実演してくれるとは思わなかったな。
土曜の昼間から、休日デート。
社会人の彼氏っていうのは、初めてだから
最初は平日の夜にゴハン食べにいくとか、それくらいなのかなって思ってたし。
それに……
「胡桃」
名前を呼ばれて、ハッと我に返ると
「待ったか?」
「………!」
「待たせてねぇよな?」
沢山の人が行き交う中から、パアッと輝く煌びやかなオーラ。
「………っ」
重ね着した、シンプルで形の良いブラックTシャツ
首元に3連のビーズネックレス
踝丈のクロップトスマートパンツは、絶妙なグレイ色の麻素材で
全体的に軽くてラフなコーディネートだけど
シルエットが綺麗だから、高級感あるしスタイリッシュだし
「おい、胡桃」
はい、聞こえてます。
だけど待って。
私服がカッコよすぎて息が出来ないから、ちょっと呼吸を整わせて……