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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
ズキューーンと、超高速ビームが心臓を突き刺した。
……お世辞だと分かっていても、今の感想は極上過ぎて息が止まる。
って私、さっきから正常な呼吸が全然出来ていない。
「………っ」
やっぱり、変わってない。
あの頃と同じだ。
“ 仕事で疲れてるからこそ、胡桃に逢いたいんだよ ”
“ お前、ここで待ってる女の中で1番だぜ ”
私が、なぜここまでして陽向の恋人になることに執着するのか
昨日の電話や今の褒め言葉が、まさにその理由を表している。
特別な存在になれた相手だけが知ることができる事実。
きっと、“ 遊ぶだけ ” の関係だとしても同じだと思う。
……口が悪くて、俺様な態度でありながらも
陽向は自分の彼女に対して、めちゃくちゃ優しい。
女に生まれたことが、こんなに楽しいものなのか
彼女ってだけで、こんなにも大事にしてくれるのか
これでもかってくらいの、幸福感を与えてくれるのだ。