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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
昨日の今日だから、調べる時間が無かった。
今まで散々遊んできた私には、引き出しがいっぱいあるわけで
レジャースポットやデートプランは沢山思いつくのに
陽向が楽しめるところ、疲れない計画って考えると
途端に迷路に迷い込んだように、分からなくなってしまう。
「ど、どうしよう。どこにしよう」
「………」
「ちょっと待ってね!」
あぁ焦る。
でもこんな時こそ必需品スマホ!アプリ!
現代の便利な文明バンザイ!!
「あ、ねぇここは?
湘南の海が見えるオープンテラスの…」
「胡桃」
「カフェ……えっ!?」
喋ってる途中で、突然
陽向の左腕にぐいっと肩を抱かれて
駅中通りの真ん中にある、四角い柱の隙間に入った……
次の瞬間
「── 陽…」
掴まれた肩を持ち上げられて
横から斜め下に降りてきた陽向の唇が
私の頬にキスを落とした。
「………!!」
そのまま唇すれすれを、ペロリと舐められて
私の頭がボンッと爆発する。