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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
陽向の髪が私のおでこに触れた。
長いまつ毛の下から覗く、綺麗な瞳が
ど、ド、ド至近距離に……
「~~な、な…っ な、に……///」
心拍数が急激に上がって、呂律が回らない。
固まった私の肩は、彼の引き締まった腕にがっちりホールドされたままだ。
「い、今…っ キスし…」
「あのな胡桃、もう一度言うぞ?」
「………!」
「今日デートに誘ったのは俺」
……回された手が、肩から頭に伸びて
くしゃっと軽く髪を撫でられる。
「どこに行きたいのか聞いたのは
お前の希望を教えてほしかった。それだけ」
反対の手で、携帯を取り上げて
陽向の優しい眼差しが、真っ直ぐ私に向けられた。
「余計なこと考えるな。
無理したり頑張ったりするの、今日は禁止」
「………っ」
「胡桃自身が気持ち良く感じることだけ言っとけよ。
楽しい1日に、俺がするから」
「〜〜〜っ///」
「約束する」