この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
「えっと……それなら
この前銀座に新しく出来た、セレクトショップがいいと思う」
任せて!とまでは言えないけど
ウインドウショッピングが趣味な私の脳内に、ぽぽぽんっと候補が浮かび上がる。
「北欧系輸入雑貨のお店だよ」
「ふーん。路面店?」
「商業施設。
他にも色んなメンズブランド入ってるから、洋服も…」
「飯食うとこある?」
~~ある!
ハワイで大人気な極上熟成肉!
「行きたかった日本初上陸のステーキハウス!!♡」
「………!」
「ハッ!~~ご、ごめん!」
興奮のあまり、無意識のうちに背伸びして
陽向の腕を勢いよく掴んでしまった。
即、我に返って慌てて離れようとした……けど
「あるじゃねぇか、行きたい所」
繋いだ手をきゅっと握られて、引き寄せられる。
「決まり。
東海道乗って新橋乗換えだな」
「あの、でも、その店かなりいいお値段で…」
「誘導上手ですねお嬢様」
「ち、違…」
「はは、嘘だって」
サングラス越しに陽向が笑った。
「いいよ。
胡桃が喜ぶなら、なんでも」