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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中

甘い空気が一瞬にして、別の形に変化した。


「…ひゅ、陽、向」


凄まじい色気が放出されて、全身の血が沸騰する。
キュンとするのとはまた違う何かに、心も体もついていけない……


「あ、あの…っ」

「ははっ、顔真っ赤」

「~~~!」

「25にもなって免疫無さ過ぎ。どんだけだよ」


妖艶な雰囲気を速攻で消して
固まった私を見て吹き出すと、陽向はゲラゲラと笑い出した。


「~~~っ///」


~~出たよこのギャップ!

ずるい!
ずるすぎる!

なにその少年みたいな無邪気な笑顔!
そっちだって三十路とは到底思えないし!


……結局これも演技の一環なのか!?


「ちょっと!今の冗談だってこと!?」

「さぁ。ご想像にお任せします」

「~~なにそれ酷いんですけど…」

「まぁでも、決まりだな」


再び足を進めて
陽向が紙袋をひとつだけ高く持ち上げた。


「来週お前と遊ぶ時、コレを着ていく」

「………!」

「好きな店、今度は決めておけよ。
次は俺がお前の買い物に付き合うから」


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