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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
“ 来週お前と遊ぶ時 ”
“ 次は俺がお前の買い物に付き合うから ”
……そっか、今日だけじゃないんだ。
約束しなくても、お願いしなくてもまた逢える。
恋人同士ってなんて素晴らしいんだろう。
「腹減ってる?」
再び普段のポーカーフェイスに戻して、陽向が聞いてくる。
「昼にデカい肉食ったけど
ひたすら歩きまわったから、消化したぜ俺は」
「うん、確かに……ちょっとお腹空いてるかも」
「軽く飲み行くか」
「………!」
~~えっ!?
「の、飲みにってこれから!?」
思わず隣りに駆け寄って、陽向の左腕を掴んでしまった。
「いいの!?」
「……は? “ いいの ” ?」
「きょ、今日はもう終わりかと…」
「なんか予定入ってんの?」
「無い!!」
「この前彰と行ったスパニッシュ。
結構美味かったから行…」
「行く!!
どこでもいいよ!なんでも食べる! なんでも美味しい!!」
「………」