この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
ぃやったーー!!
まだ終わりじゃないんだ!
しかも飲みに行けるなんて素敵すぎる!
この前の飲み会は皆がいたけど、今回は2人きり。
当たり前だけど高校生の時は叶わなかった、大人だけが楽しめるお酒の席。
「陽向ありがとう!超嬉しい!」
「はいはい。
つーか暑いから寄りかかんな」
「離れます!」
だんだんと空が薄暗くなって、それに合わせて街灯の明かりが灯り始めて。
照明の下を歩く度に、大丈夫だよ、まだ続くよって言ってくれてるみたい。
なんてそんなワケないけど、この道をスキップしたいくらい嬉しい。
「お兄ちゃんと行ったスパニッシュって、どこ?」
「反対側。
お前のカフェから近いから、行ったことあるんじゃねぇの」
「無いよ。
あの辺のお店、フリーターには敷居が高くて恐れ多くて行けないもん」
「意味不明。
……あー、そしたら一旦家寄っていい?」
・・・え? 家?