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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
「家って…」
「この大量の荷物が邪魔。
お前にも持たせちまってるし」
「あ、うん…」
「近いから一旦置いて、身軽にしてから行きてぇから
・・・なに?」
歩道の真ん中で止まった私を見て、陽向がなんだよって表情になる。
そっか。
実家の方を思い浮かべちゃったけど、1人暮らししてるんだったよね。
「それかお前、この辺で適当にブラついててもいいけど。
その間に戻ってくるから…」
「ううん! 行く!」
私が持っている荷物なんて、雑貨屋さんで買ったグラスとか
タオル関係だけだから、全然重くないんだけどな。
ちゃんと気を遣ってくれてるんだなぁ。
「マンション、何階?」
「25階」
「えっ!? 高い!」
「最上階」
どんな部屋だろうとわくわくしながら、陽向に続いて再び歩き出したけど
……外資系企業、超有名ブランドの “ 手当 ” は
私の想像を遥かに超えていた。