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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中

* * *


駅の反対側に渡って、コソコソッとカフェの隣りを通り過ぎると
オフィスの先に、外国みたいに洗礼された雰囲気の一画が現れて

各国の大使館が多く集まる高級エリア内に、陽向の滞在するマンションがあった。


「……なに、ここ」


入口にカッコイイ噴水と水路まであって
エレベーターに乗るまで3回もセキュリティーゲートを通ったから

きっと部屋もイケてるんだろうなって思ったけど
玄関のドアを開けて入った瞬間……目の前の全面窓ガラスに度肝を抜かれた。


「ま、窓がデカすぎ……っていうか天井まで繋がってる…」

「メゾネットだから。上が寝室」

「わわっ。階段!」


ワンフロアかと思っていたけど、陽向の指さす方へ振り返ると
これまたオシャレなコンクリート素材の階段があって
ガラスの手摺で仕切られた、半2階スペースが目に飛び込んできた。


「本部や支社の要人が来日する時に、この部屋を使う。
つまりゲストルームってこと」


……もはや何を言ってるのか分からない。
世の中って凄いなぁ。。

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