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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
飛び跳ねたい程嬉しいから
陽向が褒めてくれたよって、お兄ちゃんには教えてあげようかな。
いや、やっぱり私だけの秘密にするべきかな。
大事な宝物みたいに、心の中にそっと閉まっておきたい感じだけど
キラキラしてて、留めておくのが難しいっていうか……
「胡桃」
幸せな気持ちをどこに持っていったらいいか分からなくて
1人でニコニコしてしまう私。
陽向に呼ばれて顔を上げると……
「………!」
── 今更、だけど
部屋の照明は、キッチンのダウンライトしか付けられてないから
だから、リビングは夜景の光が差し込んでいて……
「………っ」
私を見つめる陽向の顔が、右側だけ照らされて
そのコントラストが美しくて、思わず息を飲む。
……瞳が、深くて
余りにも深くて、綺麗で
全身が金縛りにあったみたいに、動けなくなった。