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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
「……な、なに…?」
ドキドキし過ぎて、うまく笑顔が作れない。
っていうか、さっきちょっと涙ぐんじゃったから
マスカラとか落ちてる……よね!?
や、ヤバイ、絶対変な顔してるに違いない!
「か、鏡…っ」
私と彼の距離は……ううん、距離なんて無い。
肩と肩がすぐに触れるほど近いんだから、泣き跡は確実に見られてる。
慌ててハンドバッグを開けようとしたけど
「……!」
伸びてきた陽向の左手に、右手首を掴まれた。
「……ひゅ、陽向…」
そのまま手の甲に移動して、きゅっと握られて
……ドクッと心臓が跳ねる。
「あ、あの…」
「お前のこと、顔が好みだっつったけど」
「………!」
「もうひとつあった」