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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
握った私の手を膝の上に引き寄せて
視線を落としたまま、陽向がふっと笑った。
「バカみてぇに正直で、一直線で
今みたいに、ストレートに気持ちを伝えてくるところ」
「………!」
「好みっつーか……すげー惹かれる」
「………っ」
「 “ 嬉しい ” “ ありがとう ” って……
俺、大したこと言ってねぇのに」
……全身の血が、沸騰したみたいに熱くなる。
陽向の触れる場所が、心臓の一部みたいに
指でそっと撫でられているだけなのに……体中が強く波打つ。
「男を喜ばせるのが上手いな」
「~~ち、違うよ…」
「ん?」
「……っ 私は……」
「 “ 私は? ” 」
「………!」
……あ……
誘導されてる……
陽向の瞳の色が変わったことに、すぐに気付いたけど
既に心も囚われていて……微動だに出来ない。