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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
「……素直になれる、のは
陽向だからだよ」
「へー。俺だけ?」
「……うん」
「なんで?」
掴まれた右手を持ち上げられて
「……っ」
陽向の唇が近付いて
触れるか触れないかくらいに
指先にそっとキスが落とされる。
「……なんでって、知ってるでしょ」
壊れ物を扱うように、私の指に陽向の指が絡まって
……動く度に、ゾクゾクと刺激が伝わっていく。
「……っ ねぇ、ダ、メ」
舌が手の甲を這う。
それだけなのに、強すぎる快感にグラリとしてしまう。
「陽向、は、離して…」
「離さない」
「無理、ず、ずる…い」
「……ずるい?」
「私ばっかり余裕無くて、緊張して…
……!」
舐められた手を、ぐいっと強く引かれて
……鋭い視線が、私を真っ直ぐ突き刺す。
陽向の口角が上がった。
「すぐに解いてやるよ」
「………っ」
「余裕はやれねぇけどな」