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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
余裕はやれないって言った陽向の声が、ゾクリとするほど低くて
恐怖すら感じた体が、反射的に仰け反ろうとしたけど
「………っ」
瞬時に肩を抱かれて
体勢が崩れて、そのまま彼の前に倒れていく。
同時に
顎をグッと持ち上げられて
強い力で唇が奪われた。
「……んっ ……っ」
すぐに舌が捻じ込まれてきて
喉の奥まで届きそうなくらい深く、深く絡む。
「…ん、っ…、んん…!」
私の上半身は、ガッチリと彼の左腕に収まって
座っているのに、半分宙に浮いているみたいになっていて
……や、ばい……
ゾクゾクして、何も考えられなくなっちゃう……
「陽…向…っ」
ほんの少し隙間が出来た時に、やっと声を発せられた…
……のに
「~~!」
更に激しいキスの雨が降る。
腰が砕けて、骨がバラバラになる感覚で
何もかもが奪われていく。