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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中

再び、キス。


「……ん…」


深く絡まる舌が気持ちよくて、うっとりする。


半分だけ開けた目で、至近距離の陽向を見つめた。

ワックスでハードに固めて、束感のある髪も
閉じられた長いまつ毛も、スッと通った鼻筋も……

男なのに、美し過ぎて

眩暈がする。
動悸が止まらない。



「陽、向……」


官能的な口づけで、溶けてしまいそうで
ほんの少し離れた時に、小さく名前を呼んだ。


「ん?」

「陽向って、ほんとかっこいい」

「……!」

「かっこよすぎて、ドキドキする……」


呼吸するだけで色気を放出してる気がする。
気がするんじゃ無くて、実際そうだからこんなにも惹き付けられてしまうんだ。


……陽向の言った通りになった。

私の頬を、生理的な涙がつたっていく。



「あぁ、よく言われるよ」


さらっと言い放って
筋が出来た雫の跡を、陽向が舐めとった。


「もっと言って。
胡桃の “ かっこいい ” 、腰にクる」

「………!///」

「他人なんてどーでもいいし。
彼女のお前にだけ、言わせたい」



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