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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中

─── 唇に優しいキスが落とされて、瞳を閉じる。


「……ん…」


……どうしよう。

さっきから胸が止めどなく締めつけられて、苦しい。


嬉しくて、でも切なくて
ドキドキするとか、キュンキュンするとか

知ってる言葉では表せないくらい……



「つーか腹減った。飲み行こうぜ」

「………!」

「まだ8時過ぎだし。
お前も明日休みなんだろ?」


チュッとリップ音を残して
私の頭を軽く叩いてから、陽向が立ち上がった。

まだ体も心もふわふわしてるけど
なんとか後に続く。


「あの、陽向」

「ん?」

「ご、ごめんね、本当に。
途中で……」


案の定、うまく歩けなくて
内股になりながら小さくそう告げると


「お前の寝顔見て抜いた」

「~~えっ!?」

「なわけねぇだろ。 飢えてねぇし」

「………っ」

「間に合ってるから心配すんな」



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