この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
─── 唇に優しいキスが落とされて、瞳を閉じる。
「……ん…」
……どうしよう。
さっきから胸が止めどなく締めつけられて、苦しい。
嬉しくて、でも切なくて
ドキドキするとか、キュンキュンするとか
知ってる言葉では表せないくらい……
「つーか腹減った。飲み行こうぜ」
「………!」
「まだ8時過ぎだし。
お前も明日休みなんだろ?」
チュッとリップ音を残して
私の頭を軽く叩いてから、陽向が立ち上がった。
まだ体も心もふわふわしてるけど
なんとか後に続く。
「あの、陽向」
「ん?」
「ご、ごめんね、本当に。
途中で……」
案の定、うまく歩けなくて
内股になりながら小さくそう告げると
「お前の寝顔見て抜いた」
「~~えっ!?」
「なわけねぇだろ。 飢えてねぇし」
「………っ」
「間に合ってるから心配すんな」