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ハツコイ♥アゲイン
第9章 もうひとつの再会
「お前といると、自分が三十路って忘れるわ。
嫌でも若返る」
灰皿に煙草を潰して、ライターと箱を胸ポケットにしまう陽向。
シンプルなストライプのシャツで、相変わらずかっこいい。
今日の髪型はアップバンクで毛先を上に尖らせてて……
……ってあれ?
「陽向、カラー変えたの!?」
「こんな暗いのによく気付くな」
「ちょっと黒くなってる! なんで!?」
「なんとなく」
しれっと歩き出した彼に、周りの視線が吸い寄せられてる。
女の子達が確実に見惚れてる。
うん、分かるよ。
これはガン見しちゃうよ。
先週まで明るいアッシュブラウンだった髪色が、ダーク系に落ち着いてるけど
なんだか色気が増したというかシックな雰囲気で……妙にエロいというか……
「ねぇ大変」
「は?」
「すっっっごく似合ってるよ」
「……どうも」
「陽向が今自分で思ったその100倍かっこいいよ。
めちゃくちゃ素敵」
「………」